みなさんこんにちは。
横浜創英は2学期が始まりました。
高校1年生でコラボレーションウィークが行われました。
どんなイベントなのか気になりますよね?
今は成長期が終わった成熟した社会です。誰もが認める万人の正解などなく,価値観は多様です。そういった社会に求められる能力は, たった一つの正解を探し出す力ではなく, 自分の知識や技能や経験を組み合わせて自分自身の考えを導き出す力。そのためには一つの教科の力だけで課題を解決することは困難で、合教科の力を持つことが求められます。そのことを目的にして新たな教育活動を構築しました。
そこで、高校一年生でコラボレーションウイークと銘打って合教科で授業を行いました。26名の教員が教科・科目の違う相手と組んで2人1組となって13の講座を出します。初日に三宅琢さんに合教科の意義を説く講演をしてもらいました。三宅さんは, 眼科医・産業医にとどまらず, 会社を立ち上げて企業の職場環境に関するコンサル,東大先端研の研究員など様々な分野で活躍をされている方で,「一つの視点ではなく, 複数の視点で物事を考えることで, 人生の景色は変わる」と生徒に語りました。
以下に代表的な授業を挙げます。
①なぜ日本人は英語を話せないのか ~話せない自分を変えよう~【英語×社会】
②深堀り!~West Side Story~【英語×音楽】
③間取り図読解いまむかし~鴨長明の行きついた四畳半の城~【国語×数学】
④Dance×Dance Revolution 2022【英語×体育】
⑤みんなで正しいデータを知って健康的にダイエットしちゃおう!~体脂肪率と筋肉量で細マッチョ度が決まる♡~【数学×理科】
などなど…
初日の様子です。みんな講座の趣旨やコンセプトを聞いています。午前中にペアの教員が授業を行って生徒にミッションを与えます。例えば英語と日本史のコラボレーションでは, 幕末の福沢諭吉を題材にしてミッションを与えました。オランダ語に堪能だった福沢は, 開国後横浜に行くと, 外国人たちが皆英語で話していてオランダ語が全く通用しないことを知る。そこで, 彼は一生懸命英語の単語を丸暗記して, 咸臨丸に乗ってアメリカに行くんですが, 覚えた単語が全く通用しない。福沢は自らの著書でこう言っています。「単語から学ぶのはよくない。単語というのは道具だ。家を建てる時に使う金づちのようなものだ。英語をよりよく学ぶには経験を通すしかない」。今の英語教育は本来の目的を失っているのではないか。英語は単なるツールでしかありません。大切なことは英語を使って何をしたいのか。英語を使って社会にどのように貢献するのか。英語を使って世界をどう変えるのかを考えること。この講座のミッションは「英語の本来の目的を考え,その主旨に沿った英語の授業を作りなさい」というミッションです。
そしてその後はプレゼンに向けた準備です。
体育と英語の合教科授業では, オリジナルのダンスを制作して動画をつくり, ダンスの動きを説明する字幕を英語で挿入するというミッションです。また, 理科と社会の合授業では, 「染色技術と文化」をテーマに, 日本の歴史の中でなぜ紫が高貴な色として扱われたのか, その背景を研究したうえで, 紫の色を出すための材料を考えて草木染を行うというミッションを与えました。
いよいよ最終日の発表です。3日目の午前中に生徒はミッションに対する研究をし, 4日目の最終日にプレゼン発表をしました。優秀なプレゼンを行った13組のグループが文化祭で発表を行います。
そして優秀なグループを生徒投票で決めます。
選ばれたグループは文化祭で発表です!
どのグループもブラシュアップして発表に臨んでおり、非常にクオリティの高いものとなりました。工藤校長もご覧になり、感心されていました。
横浜創英ではこれからも、生徒の思考を刺激し続けます。当たり前を常に疑い、今後もこのコラボレーションウィークのような創英独自のイベントを様々行って参りますので、今後もご期待ください。
受験を検討しているあなたも、横浜創英で一緒に正解のない問いを追及してみませんか?