6月12日(火)高校3年生の特進コースの「政治・経済」の授業に、アイセック東大委員会の10名の学生が来校し、出張授業を行いました。
生徒たちは、4月に「社会課題をブレインストーミングし、学びあう」という内容の授業を行っており、社会課題についての授業は今回が2回目となります。当日にいたるまで、アイセックと授業担当者の間では、打ち合わせを何度も繰り返しました。
今回は、国連が提示している「持続可能な開発目標(SDGs)」について学び、社会課題の解決方法について考察することが目標です。大学生2名が全体のファシリテーターを務め、高校生39名を8つのグループに分け、各グループに大学生1名ずつファシリテーターとして付き、授業を展開しました。
高校生たちにとって身近な存在である大学生が、どのような社会課題について気付きがあり、行動しているのかという話を聞くことで、高校生たちも社会課題に対して関心を抱くようになりました。
今回の内容は、「農業が抱える課題」をSDGsのテーマと照らし合わせ、グループごとに解決策を検討するというものでした。生徒一人一人が、自分だったらどのような行動をするかを考え、その考えをグループ内全員で共有するという活動をしました。独創的なアイディアが多く飛び出し、どのグループも大変盛り上がりました。また、各グループのファシリテーターの大学生が、実際にどのような活動をしているかを聞くことで、高校生たちも、社会課題について身近なものとして感じることができたようです。
授業後の昼休みには交流会を設け、12名の高校生が、10名の大学生とランチをとり、和やかに懇談を行いました。
今回の授業を通し、生徒たちは社会課題について考察することができました。さらに、これからの日本や世界を良くしていこうという高い志を持つ現役の大学生との交流ができたことが、高校生にとって大変意義のある経験となりました。
高校3年生の目的の一つである大学進学へ対する意識の向上に加え、「課題解決力」や「主体的に学ぶ意識」の向上につながる授業となりました。
来てくださった大学生の皆さん、ありがとうございました!
〈生徒たちの感想〉
・世界の社会課題に対してSDGsがあり、17の大きな目標と、169のターゲットに分かれているということを知り、私も世界の社会課題を1つでも多く減らせるように何かしたいなと思いました。
・去年に授業で習っていたけれど、ただの用語として知っていたSDGsというものの具体的な姿を認識することができた。大学生がどのようなアクションを起こしているのか、これからどのようにしていきたいかしっかりと聞かせていただいたことで、自分ならどうするかを考えるようになった。また、他のメンバーと話しをすることで、新たな案が生まれるなど、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。大学生と話せたことで受験へのモチベーションも上がった!
・はっきり言って農業とか全く興味がなかったけれど、話を聞いたら思ったよりも面白そうな分野だし、ボランティアをやってみたいとまで思いました。知識が無いっていうのは、本当につまらないことなのだなと思いました。
・今の社会課題について、その原因を考えてSDGsに当てはめてみると原因が分かりやすくなることが分かりました。
・今からできることは少ないと思うけど、やりたいこと・興味のあることを見つけて、大学に行ってから、高校の時に身に着けた視点から問題解決に向けて行動できるようになりたいです。