中学1年生の総合学習における最後の登壇者は、日本最大のニュースアプリであるスマートニュースの山脇岳志さんです。ネット上のニュースは、AIによるアルゴリズムを使い、その個人が過去に調べた記録から興味を持つと予測された内容を並べて掲載します。世界中には砂浜の砂の数の44倍の情報量が溢れているため、見たい物を見ることができるようにアプリによって選抜・操作されているわけです。しかしスマートニュースでは、その隣の記事にも目を向けて幅広いニュースを読んでもらうことも大切にしていると教えてくださいました。
これらのたくさんある情報が事実かを調べるファクトチェックが、ネットニュースでは非常に重要な意味を持ちます。紙の新聞では膨大な情報の中で一部しか記事にはできないため、選抜された記事にはコストをかけて何重にも閲覧の方がチェックをします。いわば、捨てたものが多い分、聞き込みや証言を集めるなど信憑性が確かな記事が紙の新聞には掲載されています。しかし、ネット上のニュースは公的機関ではないところからも情報が発信され、それは瞬く間に拡散されていきます。よって、便利に思えるネットニュースですが、必ずどこから出されたニュースなのか出所に注目するなどして、1人ひとりが事実か否かを確認する必要があるのだそうです。
山脇さんは最後に「だいじかな チェック」も教えてくださいました。とてつもない量の情報に溢れている世の中では、自分で情報を選び取ったり、すべての情報を鵜呑みにしないで多面的に考えたりすることが大切です。山脇さんのお話により、生徒1人ひとりがその重要性を理解することができました。
山脇さん、ありがとうございました。