11月8日、中学1年生から3年生までが集い、「いのちの授業」が行われました。お話しくださったのは「横浜こどもホスピス」の代表理事でいらっしゃる田川尚登さん。次女の”はるかさん”を治療法のない悪性脳腫瘍で亡くした経験から、同じ境遇の家族や子どもたちの痛みをやわらげる場所をつくりたいと、田川さんは横浜に「こどもホスピス」を設立しました。
「こどもホスピス」は難病の子どもたちへの医療行為を目的とした施設ではなく、病気の治療中でも遊びや学びを支援し、子どもたちと家族が楽しい時間を過ごすことのできる「第二の家」のような場所です。イギリスなど海外では広がり始めているものの、日本では横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」が2件目。病気のために諦めていた子どもたちの「やってみたい」を叶えるため、のびのびと過ごせる環境や体験の機会がサポートされているのだそうです。お話の中で、現在の日本の状況やご自身の体験なども交えながら小児緩和ケアの大切さを教えてくださいました。
質疑応答では何人も手が挙がり、田川さんは1つひとつに丁寧に答えてくださいました。今の自分には何が出来るのかを考え始めた生徒たち。今日は、そのきっかけとなったのかもしれません。田川様、本日は登壇いただきありがとうございました。