6月10日(金)。今日はお二人のゲストが中学1年生の総合学習で講演してくださいました。
5時間目のゲストは岩元美智彦さん。古着から取り出したエタノールで映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンを走らせる企画を実現させた方です。岩元さんは、スポーツの祭典であるオリンピックでも、ウェアやシューズ、メダルなど、様々なものがリサイクルを経て地上資源で作られていたことを教えてくださいました。それはオリンピックに限った話でなく、私たちが良く知っているような多くの企業が、地下資源を使用せずに「仕組み」と「技術」で地球の未来のための製品開発をしているのだそうです。誰もが参加したくなる仕組みを考えて提案し、多くの人がワクワク楽しみながらリサイクルができるようになることを願う岩元さん。まるで映画から抜け出てきたような、キラキラ好奇心溢れる瞳をしていらっしゃいました。
6時間目のゲストは木村泰子さん。ZOOMを繋いで対話形式で行われました。木村泰子さんは大空小学校の初代校長先生であり、その1年間を追ったドキュメンタリー映画『みんなの学校』は大ヒットをしました。お話が始まってすぐ、木村さんは「ふつうとは何か」「みんなの学校とはどんな学校か」と問いかけました。すべての人が当事者になる、人のせいにしない学校づくりが大切だと話す木村さん。そして、見えないけれど「4つの大切な力」があることも教えてくださいました。それは、「人を大切にする力」「自分の考えを持つ力」「自分を表現する力」「チャレンジする力」。その人がその人らしくいられるために、そして自分で自分の幸せを考える主体性を持つために。創英生からの言葉を何度もうなづきながら受け止め、皆が対等に一緒に学び合うことから得られる気づきについて私たちに伝えてくださった木村さん。そのお話の中には、1人1人が大切にされる学校づくりのヒントがたくさんありました。