「わたしがわたしであること」。
2月13日の道徳の授業で、中学3年生は自分の未来について考え、語り合いました。まずはじめに円形に座り、呼吸や心を落ち着けるためにメディテーション(瞑想)を行いました。その後、自分の考えに集中できる状態の中で3人ずつの班となり、思いや感情を共有しました。話し手は2分間の中で「実現したい未来」について心の中にある思いを語りました。聞き手は、仲間が「わたしがわたしである」ためにはどのように聞けば良いかを考えながら聞き、受け取った感情を伝えました。聞き手が「わたし」を受け止めてくれる環境の中、どの生徒の話も熱を帯びるようになり、キラキラした表情で語り手が未来を語っていた姿が印象的でした。
この授業は、SEL(社会性と情動の学習)にて育まれる5つの力の中で、特に「自己認知能力」と「他者理解能力」を意識したものでした。この語り合う時間を経て「自分の心がここにある」と感じた割合が上がった人が多く、それぞれが内面の気持ちに集中できたようです。異なるテーマで中1と中2も実践しており、社会で生きる力の一つとして身につけてもらえたらと願っています。
約一ヶ月後に卒業式を迎える3年生。語った未来の実現に向けて新たな一歩を踏み出す日が目の前にやってきています。