世界の子どもたちの命と健康と未来を守るために活動している国連の機関:unicef。2月28日(木)に中学2年生は品川にあるユニセフハウスに見学に行き、世界の子どもたちの暮らしやユニセフの活動について学びました。
ユニセフハウスでは、映像を見た後ガイドツアーに参加して、展示スペースをまわりました。1階には、ユニセフの歴史や活動場所のわかる世界地図などが展示されていました。2階には『子どもの権利条約の条文』が書かれたパネルがあり、現地の診察所や学校、避難所用のテントなども再現されていました。発展途上国の保健センターでは、医療や栄養が充分ではなかったり、安全な水を手に入れたりすることが困難なために命を失ってしまう子どもの現状を教わりました。そこで、経口補水液の作り方を絵に記して現地の方に伝えたり、井戸を地域の方々と共につくったりしている取り組みを知り、地域の方が支援後も生活できるよう「自立」と「予防」の活動が重視されていることを学びました。
また、ユニセフが支援している現地の学校や緊急時のテントにも入ってみました。学校には複数の生徒が共有できる大きな教科書や、ノート代わりの石盤、緊急用テントにはさまざまな救援物資のサンプルや、子どもたちを癒すぬいぐるみが置いてありました。それから、戦争で戦うことを強いられている子どもたちの武器や、戦争後も子どもたちを脅かす地雷のレプリカも展示されていました。私たちの生活とかけ離れている現実がそこにはあり、生徒たちは胸を痛めながら、その事実と向き合い、考えました。
そして、2030年までに達成すべき「未来を変える17の目標」SDGsのコーナーもありました。少しずつ、世界の抱える問題を自分ごととして捉えるようになった2年生。帰り道でも「自分たちが国連の大使だったら、世界の問題に対して何をするか」を話し合う生徒たちもおり、これまでとは異なる視点から世界をとらえるきっかけを得たようです。このユニセフハウスでの体験は、中学2年生にとって、未来を見据えて世界の課題解決に向き合う貴重な時間となりました。