中学校全体で年に1回実施される『いのちの授業』。今回は横浜労災看護専門学校の先生と学生の方をお招きし、体験を交えた特別授業を行っていただきました。
体験ブースでは、生徒たちは新生児や乳児をモデルとした人形を抱いてみたり、妊婦体験のできるジャケットを着用して妊娠中の女性の生活を体験したりしました。この妊婦体験ジャケットを着てみると、想像以上に重心が前に傾いてしまい、しゃがんで物を取るだけでも大変でした。臨月の方はこのような思いをしていらっしゃったのかと大きな衝撃を受け、そんな不自由さを感じながらも生んでくれたお母様に生徒たちは感謝の思いを抱いたようです。それから、膝にサポーターを巻いたり加重チョッキや眼鏡を身につけたりして、高齢になるとどのように体が動きにくくなるのかも体験しました。普段は何げなく行っている動作が上手くできないことに気づき、高齢の方や障がいを持つ方の気持ちを考えるきっかけを得ることができました。
また、生命の誕生の神秘を追ったドキュメンタリーや、ある決断を迫られたご夫婦の姿を取材した番組を見ることで、1人1人がいのちの重さを改めて考えました。大切なのは、それぞれの中に芽生えた気づき。どんな方に対しても、共に社会で生きる者として、相手に寄り添った気づかいや振る舞いができるようになることを願います。貴重な体験の場を設けてくださった横浜労災看護専門学校の方々、本当にありがとうございました。