2学期が終わろうとしている12月18日。中学生は各学年ごとに特別体験授業に臨みました。
横浜市民防災センターに出かけ、災害について正しい知識を身につけてきたのは中学1年生。体験ツアーでは、施設の最新の設備を利用しながら、防災や減災について詳しく学ぶことができました。たとえば地震シミュレーターでは、過去の地震の揺れを体験し、その衝撃を味わいました。火災シミュレーターでは、正しい消火器の使い方や、煙の充満した部屋からの避難を体験しました。また、複数のパターンの災害をグループに分かれて体験したトレーニングルームでは、突然の停電や避難勧告に戸惑って、どのように行動したらよいのか慌ててしまうハプニングもありました。練習だと分かっていても、なかなか落ち着いて行動するのは難しいもの。インストラクターの方に詳しく教えて頂きながら、ある意味楽しく、しかし的確に、災害時の行動のポイントを理解することができました。今回のツアーを体験してみて、家庭でも防災や減災について話し、非常時の行動について相談してみたいとの声もあがりました。日頃からの備えが、万が一の時に役立つかもしれません。まずは自分の身を守ること、そして周囲と共助すること。この横浜市民防災センターでの貴重な体験をきっかけに、防災への意識を高め、万が一の時にも被害を最小限にくいとめる行動ができることを願います。
『働くということ』を学び始めた2年生。この日は、未来の世界で観光業を営む社員に扮し、「財務部」「人事部」「営業・宣伝部」「地域交流部」「旅行事業部」「企画経営部」の6つの部署に分かれてそれぞれの観点から経営課題の解決に挑みました。用意された詳細でリアルな資料を読み込み、どの選択肢が会社や地域のために役立てられるのかを真剣に考えた2年生。それぞれの部署の名刺も持ち、まるで現実にある会社で働いているかのように互いの意見を集約させたり議論したりしながら、最終的には全員で1つの結論を導きました。実際の会社でも、このように正解が用意されていない課題が議論され、様々な価値観や視点を受け入れて前進を目指す場が生まれます。この特別授業を通して、『働くということ』がより一層イメージできるようになったでしょうか。また、11月上旬に第1弾の職業体験が行われましたが、12月14日・19日・20日に第2弾の職業体験が実施され、希望した生徒が「印刷会社」「コンビニエンスストア」「フレンチレストラン」で働かせていただきました。これらの体験を踏まえ、3学期は本格的に『仕事』の意義などを深堀していく予定です。快く職業体験を受け入れてくださった会社のみなさま、普段は体験できないような特別授業を展開してくださった方々、ありがとうございました。