2025.04.09令和7年度 横浜創英中学 入学式

4月8日(火)、中学、高校の入学式がそれぞれ行われました。

横浜創英の入学式は、事前の準備や当日の誘導や司会進行など、生徒会を中心とした生徒たちによって運営されます。式は生徒たちのものなので、起立、礼といった号令はありません。この日の主役である新入生を中心に据えた創英らしい入学式です。生徒会長の語り掛けるような言葉はとても温かく、体育館全体が安心と期待で包まれました。この場を借りて中学入学式の生徒会長の『お祝いの言葉』を紹介します。

生徒会長お祝いの言葉 ~中学入学式~

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます!
 
そして、これまでみなさんを支えてこられたご家族のみなさま、関わってくださったすべての方々に、心からお祝いを申し上げます。生徒会長の豊田真央です。
 
今日こうして、みなさんを新しい仲間として迎えられることを、うれしく思っています。

まだ制服もなんだか着慣れない感じで、ちょっと緊張してる人もいるかもしれませんね。
 
でも大丈夫です。私も同じようにドキドキしながらこの日を迎えました。知らない場所に来て、知らない人ばかりで、不安で胸がいっぱいだったのを今でも覚えています。

私はこの学校で、剣道部と生徒会を5年間やってきました。やってみたらすっごく大変で、正直、楽しい思い出より、泣きたくなるようなことのほうが多かったです。部活は高校生ばかりで、中学は私一人だけ。 試合も負けてばかりで、人間関係も悩んだり、うまくいかないことが続いて、何度も「もう無理、嫌だ、やめたい」とばかり思ってました。

それでも5年間続けてこれたのは、一緒に頑張ってくれる仲間がいたからです。つらいときにそっと声をかけてくれたり、笑わせてくれたり、何も言わなくてもそばにいてくれたり。そんな仲間と過ごすうちに、いつの間にか苦しかったはずの時間も、「かけがえのない大切な思い出」になっていきました。

だから、今、不安でいっぱいな人も、緊張している人も、心配しすぎなくて大丈夫です。この学校には、みなさんのことをちゃんと見てくれる先生方がいて、助け合える仲間がいて、チャレンジできるたくさんのチャンスがあります。

学校生活は楽しいことばかりではないけれど、全部自分の成長につながっていきます。絶対上手くいかないことがたくさんあると思います。でも、諦めずにちょっとずつ、自分のペースで、自分らしい生活をつくっていってください。いつか、「ここに来てよかった」って、心から思える日がきっと来ます。

今日はその第一歩です。この特別な日を、どうか大切に胸に刻んでください。