本日から横浜創英中学・高等学校は冬休みに入りました。今日は、2学期の話題にはなりますが、『働くということ』を知るため職業体験をさせていただいている中学2年生の詳細をお伝えします。
11月上旬に行われた第1弾に続き、12月14・19・20日には第2弾の職業体験が実施されました。今回は3つの会社にお世話になり、生徒たちは実際の職場の方々とのコミュニケーションや仕事の体験から、様々な価値ある気づきを得て帰ってきました。
ひとつは株式会社協進印刷。横浜創英の創英タイムズなどでお世話になっている印刷会社さんです。生徒たちはそこで自分の名刺づくりにチャレンジしたり、記事を書くため会社のみなさまにインタビューをしたりしました。もちろん印刷の仕事は機械をつかって進めるのですが、そこに至るまでの丁寧なチェックやクライアントとの打ち合わせ、正しい知識に基づいた上での企画やクオリティーを上げる努力など、たくさんの方々の拘りがあることに驚いた様子でした。日常生活に寄り添ったモノだからこそ、そこにやりがいがあり、商品にとことんこだわってクリエイティブに働く姿に感動したようです。
それから、コンビニエンスストアのセブンイレブンでも職業体験をさせていただきました。生徒たちは社員の方と同じ制服を着せていただき、品出しや商品の陳列、レジ打ちなどに挑戦しました。そして、店内に様々なお客様がいらっしゃることにも驚愕し、幅広い年齢層の多種多様な背景を持つ人々に対応しなければならないことに衝撃を受けました。その対応を迅速かつ親切に行っている社員の方々の動きに感嘆し、心配りの大切さを身に染みて感じたようです。隠れた努力と気遣いを発見したことで、利用する側になってもこれまでとは異なった気持ちで買い物をすることができるのではないでしょうか。
そして、新横浜にあるフレンチレストランHANZOYAにもお願いし、仕事の一部を経験させていただきました。チャペルや式場も兼ね備え、レストランウェディングも展開しているHANZOYAさんですが、今回は建物の1・2階にあるレストランでの職業体験となりました。社員の方と同じ蝶ネクタイやベストに身を包み、バッジもつけて、接客やお皿洗いなどの仕事に挑戦しました。また、初めて聞くフランス語の単語や、きれいに彩られたお皿の上のメニューやデザートにも驚きの声をあげました。食器1つ、デザート1つを見ても、繊細で美しい仕上がりになっていることに感動したようです。フランス料理の拘りと優雅さを知り、その味と世界観を守ることで、お客様にいかに喜んでいただくかを徹底的に追求した”おもてなし”の精神。社員の方々の姿勢を目の当たりにしたことで、生徒たちの中にある「働くということ」に対する気持ちにも変化が生まれました。
「好きなこと」「得意なこと」、そして「社会で求められていること」。これらを追求し、より深く学んだり体験を重ねたりすることで見えてくるものが『働くということ』なのかもしれません。3学期はこの体験を踏まえ、より深くまで考えを進め、生徒たちはこの答えの用意されていない問いに向き合っていきます。今回ご協力いただいた会社のみなさま、本当にありがとうございました。