「ワールドピースゲーム」を知っていますか?これは子供達が世界の課題解決を体験するもので、アメリカで開発されてから約40年が経ったものの日本では2016年に初開催されたばかりの新しいタイプのシュミレーションゲームです。そんな「ワールドピースゲーム」が、横浜創英中学校の夏期講習2期に開かれ、中学1年生と2年生の25人が参加しました。
参加者達は仮想の国と国際機関の役割を担い、それぞれの国が抱える問題の解決に挑みました。自由な発想で環境問題や民族紛争に取り組み、資産を運営し、ゲームの終了時間までに全ての問題をクリアして平和にしようと5日間奮闘しました。大人からのアドバイスは一切ないため、固定概念や先入観に惑わされることなく自分たちの力だけで「正解のない複雑な問い」に向き合った生徒達。最終日には初日とは比べものにならないほど表情が生き生きし、積極的に発言や交渉をしたり、自分の国のことはもちろん周囲も見通して動くようになりました。
ゲームは本日で終わりましたが、まだまだ現実の私達の住む世界は多くの問題を抱えています。突拍子もないと思われるアイディアが、自由な発想が、未来の社会では活かされて平和に貢献しているかもしれません。この体験を糧にし、今度は現実の地球上の問題に対する関心を高めて行動してほしいと願っています。